サンタクロースは・・・純白のけがれなき心と赤誠の熱き情熱を身につけ
初冬の快晴の空を見上げる。
平成22年も終わりを告げようとしている。
日本国内、海外に目を向けても、
心をくもらせるニュースが続いている。
しかし、先のワールドカップサッカーでは、
仲間を、勝利を信じて、ひたむきに戦う
日本代表に日本中がわいた。
ゴルフは、「石川 遼」一色だが、
今期の最終戦では、私と同じ年(41歳)の
藤田 寛之プロが優勝し、「進化し続ける40代」に
エネルーギーをもらった。
わが東京国際学園は、来年20周年を迎える。
進化論を唱えたダーウィンは言っている。
「あらゆる環境に適応してこそ、進化である」と。
「What can I do for you ? = 子供たちのために、何ができるか?」
問い続けなければならない言葉である。
近代批評の父・小林秀雄が、朝の通勤電車の中にいる私に、
こう語りかけてくれた。
「未だ来ない日が美しい様に、過ぎ去った過去も美しく見える。
こうあって欲しいという未来を理解することも易しいし、歴史家が
整理してくれた過去を理解する事も易しいが、現在というものを理解する事は、
誰もいつの時代にも大変難しいのである。歴史が、どんなに秩序整然たる時代の
あった事を語ってくれようとも、そのままを信じて、これを現代と比べるのは
よくない事だ。その時代の人々は又その時代の難しい現在を持っていたのである。
少なくとも歴史に残っている様な人々は、それぞれ、その時代の理解し難い現代性を
見ていたのである。あらゆる現代は過渡期であると言っても過言ではない。」
わが東京国際学園もこれまでの19年と現在とこれからもずっと・・・やはり現在が一番の困難であろう。
車窓から見える薄いブルーと薄いオレンジが混じり合った朝焼けは美しい。
サンタクロースが、いつも私の心の中にいるのためには、私に純白のけがれなき心と赤誠の情熱がなければならない。
文―トモアキ