人生は空中観覧車。
ある日の家庭訪問。
帰り、駅から見える観覧車。
それが突然、空中に舞う姿を想像した。
一見、止まっているように見える。
しかし、少しずつ時計の針のように
確実に動いている。
景色は、その日の天気、時間、気分によって
違って見える。
ボーとしながら、景色を見る。
いろいろなことを考える。
忘れない景色。 忘れてしまった景色。
平成23年3月11日。午後2時46分。
東日本大地震。
忘れられない景色。
「人とは何か?」
自分のことしか考えられない私。
生かされている命。
少しの考えと少しの行動。
空中観覧車は、静かに見守ってくれている。
文―トモアキ