新しい学校の会10周年記念シンポジウムにて活動発表
日頃より本学の教育活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
さて、11月14日(月)に、新しい学校の会10周年記念シンポジウムが開催されました。
本校はこの10周年記念プロジェクトを昨年より行ってまいりました。
第1弾は、「今だからできる東日本大震災支援」。
東日本大震災の被災地である、岩手県大船渡市へ赴き、現地の状況を自分たちの目で確認し、事前に調べたことについて、現地の方のお話を聞きながら、被災地の現状を学んできました。
そして今回は、プロジェクトの第2弾として、首都直下型地震が起きた場合を想定し、身を守るためにはどうすればよいかを考えるための防災キャンプ「SAKURA CAMP」を行いました。
「SAKURA CAMP」は、学校で被災したことを想定して校舎に1泊するキャンプです。
専門の知識を持つ講師の先生をお招きし、宿泊活動を通して、「災害対策の誤解」についてや、「市街地の危険性」などを学びました。
また、朝、昼、夜と、違った時間帯に外に出て活動するフィールドワーク(市街地実査)と、振り返り学習では、時間帯によって全く違った情景になる街の様子に驚きつつ、自分で自分の身を守るための能力=「自助能力」を身につけるために必要なことなどを学びました。
生徒たちは今回のキャンプを通して学んだことを「さくら国際ハザードマップ」としてまとめ上げました。
「さくら国際ハザードマップ」では、さくら国際高等学校 東京校から渋谷区の広域避難場所である代々木公園までの避難経路を2通り考えました。
それぞれに利点、注意点があり、災害の状況によって最終的には、自分自身の目で判断することが重要になります。
以上のようなまとめ学習の成果を、新しい学校の会の10周年記念シンポジウムにて発表させていただきました。
当日まで、準備期間も限られており、なかなか十分に練習もできませんでしたが、さすがは代表生徒!本番では緊張しながらも堂々と、元気に発表することができました。
発表後は、参加校の先生方や、関係者の方々から、たくさんのお褒めの言葉を頂戴しました。
普段とは全く違う環境、たくさんの大人の前での発表、本当によく頑張ってくれました。
今回のキャンプを通じて、首都直下型地震が起きた場合、自分の身を守るためにはどうすればよいか、ということをより具体的に考るきっかけとなりました。
災害が起こったことを想定して訓練を行うことは非常に大きな意義があると思います。
貴重な体験をもとに、万が一に備えた準備をすることや、災害が起こった時に自分がどのような行動をとればよいかがわかりました。
このような機会を与えてくださった新しい学校の会の皆様をはじめ、関係者の方々に心から感謝したいと思います。