

春のホーム
みなさん こんにちは!
トモアキのさくらのつぼみエッセイです。
“春のホーム”
『風が見える。時が見える。』
タンポポが舞い上がり、桜の花びらが舞い降りる。
すべての色彩と輪郭を可能な限り美しくする。
そんな春の日である。
ホームで電車を待つ。
売店の新聞の見出しは『WBC』の文字が躍る。
日本代表の活躍に日本中の視線が集中した。
1歩でも前でボールを取る。迷いのないフルスイング。内野ゴロでも全力疾走。
その姿ひとつひとつが人生の普遍的な方程式につながるのである。
サムライは自分のためでなく、愛する人のために命を燃やすのである。
日本のホームから世界のホームで戦ったサムライたちよ!
今の日本を救うのはサムライ魂しかないと信じている。
来月、4月15日はわが東京国際学園の入学式である。
パリパリの制服に袖を通す新入生のみなさん。
ようこそ、東京国際学園へ!
東京国際学園というホームに立ち、手には、希望未来行の切符を持つ。
歩幅はそれぞれでいい。一歩を踏み出すことで、希望未来に近づく。
みんな違って、みんないいのである。
ここで詩をひとつ:
かわいらしい郊外電車の沿線には
楽しげに白い家々があった
散歩を誘う小径(こみち)があった
降りもしない 乗りもしない
畠の中の駅
かわいらしい郊外電車の沿線には
しかし
養老院の煙突もみえた
雲の多い三月の空の下
電車は速力をおとす
一瞬の運命論を
僕は梅の匂いにおきかえた
かわいらしい郊外電車の沿線では
春以外は立ち入り禁止である。
― 『春』 谷川 俊太郎
タンポポとさくらの花びらのじゅうたんよ。
空高く、空高く。
ふと、うつむくと
そでにタンポポが、くつにさくらの花びらが・・・。
ホームにたたずむ私である。
