教員ブログ
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十五の手紙

「 美しい花がある、花の美しさという様なものはない - 小林秀雄 」
美を深く追求した小林秀雄は、美は頭で考えた観念ではなく、
自分の中で受け止められるものであることを感じでいたと言われている。
認識できる存在があって(人の感情、心)、外景の物事(花)は、
成り立つと考えたかもしれない。
つまり、花を見て、美しいと感じる瞬間に、
花と美は一体化している。
そういう意味なのではないだろうか。
今年の桜も美しかった。
ベンチに座り、桜を見つめるだけで、
エネルギーが満ちてくるようだった。
平成26年4月10日(木)。
第23回 平成26年度入学式が
昨年度と同じ、津田ホールで行われた。
保護者の方々は、わが子の「 美しい瞬間 」に
胸を熱くされたにちがいない。
新入生は、それぞれに「 自分探しの旅 」の
一歩を踏み出したにちがいない。
「 十五の僕には 誰にも話せない悩みの種があるのです~
  ああ 負けそうで 消えてしまいそうな時は 
  自分の言葉を信じ歩けばいいの~
  人生の全てに意味があるから 恐れずにあなたの夢を育てて
  Keep on believing
             
                  ― アンジェラ アキ・手紙 ~拝啓十五の君へ~ 」
「 信じる 」
それが未来へアプローチする唯一の方法だ。
新入生は、「 十五の自分 」にどんな手紙を書いたのだろう。
文―トモアキ