教員ブログ
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ラオス初のクラシックコンサート!

皆さんこんにちは。広報室のオオヒカタです。
今年は日本とラオスが国交を開始してから60年の記念の年です。[ぴかぴか(新しい)]
それにちなんで、両国ではさまざまな催しやイベントが執り行われています。[イベント]
その中のイベントの一つに参加する機会がありましたので、ここでご紹介したいと思います。[演劇]少し前になりますが、9月にラオスで初の日本の交響楽団、「東京モーツァルト交響楽団、指揮:柳澤寿男」によるクシックコンサートが開催され、その演奏旅行に同行してきました。[飛行機]
皆さんもご存じの通り、ラオスは先の革命、戦争で大きな被害を受けた悲惨な過去の歴史があります。ラオスが他の国々と比較されたときに文化的に遅れているのは、やはりこれらが大きく影響しています[もうやだ~(悲しい顔)]
ラオスが王制だった時代は確かに、多くのクラシック音楽家がいたと聞いていますが、ベトナム戦争の終結と同時に社会主義国家へと変貌し、同時に「西側のブルジョワ主義」としてクラシック音楽が排斥されてしまったのです。当時楽器や楽譜など、音楽に関するもの全て略奪などされてしまったのでしょう。もちろん、現在のラオスは極めて穏やかな社会主義国家で、西側の文化もどんどん取り入れていますが、やはりその時の後遺症は未だに消え去らないようです。[ふらふら]
皆さん信じられないでしょうが、ラオスにはコンサートをするためのホールはありません。[がく~(落胆した顔)]ですから、ラオスの人々は、演奏会やライブを聴くためにわざわざタイなどの近隣諸国まで行かなくてはなりません。そんなラオスで、日ラオス国交樹立60周年のこの記念すべき年に、ラオスの人たちにクラシック音楽の素晴らしさ、楽しさを知ってもらうというこの企画が実現するという事は非常に意義のある、ラオスの音楽史に残る活動となりました。[わーい(嬉しい顔)]
そもそも音楽を演奏できる会場ではないため、音響設備が全く無いので音が全然鳴らなかったり、楽器が無かったり粗悪だったり、チューニングがメタメタだったりと、とにかく想定外のトラブルの連続でしたが、その都度臨機に対応してむしろそんな状況を皆で楽しむ事が出来ました。本当に素晴らしいメンバーでした。[手(チョキ)]
今回の演奏プログラムの中に、ラオス人の作曲家が作った「ランプ―タイ」という、ラオス特有のグルーブ感のある曲も演奏されたり、ラオス国立大学の生徒によるラオス民謡の踊りの披露があったりと、両国の文化交流もあり、また、日本とラオスがまた近くなった[黒ハート]と実感できる、そんな素敵な演奏会でした。[ぴかぴか(新しい)]あまり事前に告知宣伝をしていなかったのですが、当日は満席になるほどの盛況ぶりでした。[グッド(上向き矢印)]最後はスタンディングオベーションで拍手が鳴りやまず、いつまでもこの余韻に浸っていたいような、そんな素敵な気持ちになりました。[ぴかぴか(新しい)]
今年も残りあとわずかですが、今月はラオスでジャパンフェスティバルが開催されたりと、まだまだ日本とラオスの記念行事は目白押しです。[イベント]
これから、ラオスがどのように発展をしていくのか、非常に楽しみです。また、その発展に少しでも携われる事ができればなあと、考えたりしています。[ひらめき]
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