教員ブログ
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小園

初春。
澄み渡る空気。
静かな青天井。
某日、台東区根岸の裏路地を歩く。
その先に、子規庵あり。
子規庵は、俳人・正岡子規が晩年を
過ごした家である。
ただ、その生涯を終えたのは、
34歳11か月であった。
晩年は、脊髄カリエスのため、寝たきりの
生活が続いた。
玄関を上がると、正面には、子規の弟子である
高浜虚子や河東碧梧桐(かわひがし へきごどう)、
友人・夏目漱石や森鴎外が集った8畳間がある。
そこに、私も座して、庭を眺める。
隣は、子規の床がある6畳間があり、
窓際には、病気のため、伸ばせなくなった左ひざを
入れるため、板をくりぬき、特別に注文した
子規愛用の机がある。
子規は、病気に苦しみながら、文学の近代化のために、
精力的に、世界へ情報を発信し続けた。
「 人も来ぬ 根岸の奥よ 冬籠(ふゆごもり)- 子規 」
「 子規庵に 我もひとりで たずねたり   - トモアキ」
子規先生。
また来ます。
文-トモアキ