教員ブログ
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一度きりの日本の夏空を見上げて・・・

日本の夏と言っても、
他の国の夏は、ほとんど知らない。
独特な湿気を含んだ暑さは
正直、嫌いだ。
ただ、花火、風鈴の音、蚊取り線香のにおいには、
過去、現在、未来を包容するような情感があると思う。
そして、年をかさねて、以前ほど、夏が嫌いではなくなってきている。
一方、テレビに目を転じれば、
「いかり、かなしみの夏」 ばかりである。
最近、胸に響いた言葉 2鈴:
「 舞踊家 田中 泯(みん)さん:
  
  協調性ばかりが求められる世の中だけど、ぼくは孤独が大事だと思う。
  誰にも見られていないときこそ、本当の自分がいるんだ。
  君は親や先生や友達の前ではカッコよくふるまうだろう。
  でも、周囲に知人がいない孤独なときにこそ、カッコよく生きてほしい。
  僕が思う「カッコいい」の意味は、自分の生きている理由を自分で考え、
  自分の意思で行動できることだ。
  孤独なときに考えてごらん。今の自分がカッコいいかどうか。
  どんな大人になりたいのか。いじめられている友達の顔も思い浮かべてごらん。
  そこで考えた結論が、『大人の君』を決定づけるかもしれない。 」
「 ルソー著 エミールより:
  自分の目でものを見、自分の心でものを感じればいい。
  自分の理性の権威のほかにはどんな権威にも支配されなければいいのだ。
  そういう状態にあれば、かれの目にふれる無数のもの、かれがたえず感じている感情、
  かれの現実の必要をみたすためのさまざまな手段が、ちがう状態にあっては
  けっしてもつことにならない多くの観念、あるいは、そうはやくは
  獲得されない多くの観念をかれにあたえることになるのは明らかだ。」
今年の夏は、二度と戻ってこない。
デュマ著・モンテクリスト伯の主人公・ダンテスは、
最後に、こう言い放つ。
「待て、しかして 希望せよ。」
文―トモアキ