教員ブログ
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車輪の下

「秋は穏やかな日ざしに満ちて、いつもより美しかった。
早朝は銀色に、真昼は華やかに笑い、夕方は澄んでいた。
遠い山々はビロードのように柔らかい深い空色を帯び、
クリの木木は黄金色に輝き、へいやかきねの上には野ぶどうの葉が
紫色にたれ下がっていた。    -ヘッセ著・車輪の下」
5月:台湾修学旅行、ラオスフェスティバル。
6月:長野体育スクーリング。
7月:ヤングアメリカンズ。
8月:上田わっしょい合宿、部活全国大会。
9月:スポーツ大会、20周年行事。
10月:文化祭(秋桜祭)。
いくつもの車輪が動く。
20周年パーティーでは、聖路加病院理事長・日野原先生に
スピーチをいただいた。
困難を希望に変える「101歳の青年」の姿がそこにあった。
飯田蛇笏の句を2首:
「をりとりて はらりとおもき すすきかな」
「くろがねの 秋の風鈴 なりにけり」
懦弱(だじゃく)に流されることなく毅然と、
感情を過熱させることなく冷静に。
「彼は、自分というささやかな人間と、
自分のささやかな生活とが、大きなリズムに
接合されたのを感じた。-ヘッセ著・車輪の下」
鈴虫の声がフェイドアウトしていく夜に・・・。
文―トモアキ